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RT.Basic RTB-1

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スタッフレビュー

レビュー執筆 : 木村宏明

OneMeレビュアーの木村宏明です。
職人ワザが活きたモノや、長く使い込めるガジェットを中心にレビュー中。

アイテム全体評価

ファッション性 ★★★★★★★☆☆☆(7/10)
使い込み度 ★★★★★★★★★★(10/10)

未来を感じさせる製品、最新ガジェットを多数取り扱うOneMe Storeでは、まだだれも見たことのない驚きが生まれる商品をセレクトしていますが、ほかにも商品をセレクトする際に、とても大切にしているポイントがあります。

それは、日本の伝統技術が活きている、ということです。日本の熟練された職人が代々受け継いできた伝統技術は希少性がとても高く、また一方では、そういった技術を受け継ぐ後継者が不足し職人の高齢化が進んでいるという問題があります。OneMeは職人達の生み出す質の高い日本製品をユーザーのもとへ届けるために、彼らを積極的に支援し、ぜひ彼らの技術が生み出す逸品を実際に味わっていただきたいと考えています。

ただし、伝統技術はそれ自体が素晴らしい価値をもっていますが、多くの製品が現代の製品デザインやトレンドとうまく融合できず、感度が高いユーザーの志向と合わなくなっていった背景があります。
OneMeはそうした貴重な伝統技術が現代デザインとうまく融合するよう支援し、また、現代デザインに確かな技術が活きた希少なアイテムを見つけ出し積極的に取り扱っています。

「Return To Basic」

「原点回帰」という意味を名前に秘めたこのRT.Basicの「RTB-1」は、数々の伝統技術がこれでもかというくらいに盛り込まれ、現代のファッショントレンドにもフィットする、まさに希少でとても質の高いトートバッグです。

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10年後に完成するトートバッグ

RTB-1には模様や絵柄など余計な装飾は一切なく、形もいたってシンプルのため、一見するとごく普通のトートバッグに見えます。しかしこのRTB-1は10年以上使い込んでもらうことを前提に職人達によって作られており、経年とともに素晴らしいたたずまいへと変化していきます。使い込めば使いこむほどに「無地でシンプル」であることの素晴らしさや「職人技術」の気持ちよさを実感できる、まさにトートバッグの原点回帰ができるトートバッグです。

RTB-1はさまざまなところに、こだわりが込められたバッグで、それらの魅力をすべて伝えることはとても難しいのですが、今回のレビューでは、なかでも大きな特徴である「職人技術が活きた細部」と「経年によるヴィンテージ感の変化」の2つの観点で見ていきます。

新品未使用は履き始めのジーンズのよう

こちらが半世紀以上のキャリアを持った職人によって作られたばかりの、新品の状態のRTB-1、カラーはGRAYです。

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まだ誰の手にも渡っていない、オーナー不在のRTB-1です。

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動かすたびに強いレザーの香りが漂ってきます。

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バッグ内側にはRT.Basicのロゴが刻印されたレザーネームが見えます。

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はじめて触れた瞬間にまず感じるのは、生地や持ち手の重厚感です。見た目以上にズッシリとした重みもあり、存在感を感じました。

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RTB-1の表面は丈夫な生地で頑丈にしっかりと作られているため、使い始めはとても硬い印象を持ちます。

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手に持った時よりも肩にかけた時に、特にそう感じます。持ち手を肩にかけ、ボディを自分の脇に挟みこんで持つと、

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RTB-1がしっかりと形状を保っていることを感じると同時に、硬い生地の反発を腕に強く感じます。

これはヴィンテージではない新品のジーンズを履き始める感覚にすごく良く似ています。まだ生地が硬く、足が曲げづらかったり少し窮屈に感じたり、肌に馴染んでいないゴワゴワした感覚です。

使う頻度にもよると思いますが、RTB-1を使い始めて3週間ほどは、私はそうした感覚があって「持ちやすいバッグ」という印象はありませんでした。また特徴的な持ち手は約40ミリと太く、裏側がすべて本革で作られているため、肩にかけると肩骨に硬い革があたるような印象もありました。

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起こり始める経年変化

しかし、履き始めはとても違和感のあったジーンズも、履き込んでいるうちにやがて体にフィットし自分仕様のジーンズへと変化していきます。使用していくにつれ、RTB-1にもまったく同様のことが起こり始めていきます。
まず新品のフチはクセもなく真っ直ぐに伸びていますが、

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使い始めて3週間ほど経過したころから、角ばっていたフチが少し柔らかくなります。

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使用頻度によって個人差があると思いますが、フチが柔らかくなったことでモノを取り出すときに引っかかりづらくなります。

そしてこのような、

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独特のウネリが生まれてきます。

新品の状態をみてみると、

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まだクセはなく、まっすぐに伸びています。このように比べてみると良くわかります。

職人技術が活きる「ワザありのフチ」

この生地のフチ部分を仕上げる技法を「ヘリ巻」といいます。生地の端は、そのままでは断面が剥きだしの状態で、ほつれたり水が染み込んだりと耐久性に問題があり、なによりも見た目が美しくありません。そこでこの断面部分を薄くて丈夫なテープ等や革で巻いて処理する技法が必要になります。

この技法は鞄や財布など多くの製品に使われていますが、このヘリ巻に職人の技が現れるといいます。左が通常のヘリ巻に使われる玉ひも、右がRTB-1の玉ひもです。

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通常は左のように中心にポリエチレン芯を使用しています。こちらの構造は大量生産が可能で非常に作りやすい製法です。この場合、中心に芯を使用しているため、バッグの型が一定に保たれますが、劣化とともに玉ひもが破けるとポリエチレン芯が飛び出します。右のRTB-1の玉ひもは芯を一切使わず、芯の代わりにレザーを厚く加工したものを使用しています。

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玉ひもの断面で厚くなっている部分が芯の役目を果たします。通常の生産ラインでは芯を使うのが一般的なために、芯のないRTB-1の玉ひもを使ったヘリ巻きの加工ができる職人は、日本にもごくわずかしかいません。非常に難しい技術が求められます。しかし先に述べたような経年によるフチのうねりや、モノを出し入れする時に引っかからなくなる変化は、ポリエチレン芯を使ったヘリ巻きでは起こらないため、この芯を使わない玉ひもで加工できる職人でなければRTB-1のフチは作れません。

刻まれていくアタリが風合いを生み出す

またRTB-1を使用して2か月もすると、RTB-1のさまざまな箇所にアタリが目立ち始めます。

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アタリとは良くデニムで「このアタリの感じがかっこいい!」などと表現されたりしますが、わかりやすく言うと、「モノがぶつかったりこすれたりして生じる模様」のことです。デニムでは「ダメージ感=アタリ」と認識される場合もあります。

使い込めば使い込むほど、このアタリがRTB-1に刻まれていきます。表面の生地や、

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パーツの接合部、

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玉ひもがクロスする部分など

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このアタリによって独特の風合いが増していき、自分だけのRTB-1が作られていきます。

石蝋が染み込んだ生地は全天候仕様

とくにRTB-1の生地は、石蝋が染み込ませてあります。このことで少しくらいの雨や水分であればはじく効果もあり、さらにそうして雨や雪に降られ濡れることで、独特の風合いを生み出します。

また、冒頭で「10年以上使い込んでもらうことを前提に作られている」と書きましたが、RTB-1はオーナーが10年以上、徹底的に使い込めるほど、頑丈で重厚に作られているため、雨の日や風の日、街使いや旅行など、さまざまなシーンにも安心して利用できます。

使用中、わずか3分ほど急な雨に降られました。

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傘をささなければ、じっとりと服が濡れる程度の雨量でした。

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このときは、雨量のわりには生地への染み込みは少ないと感じました。

幅約40ミリの贅沢な極太レザーハンドル

全体的にとてもシンプルなルックスのRTB-1ですが、持ち手はとても個性的で高級感のあるデザインをしています。幅は約40ミリと太く、

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裏側が一面すべて本革で作られ、とても贅沢です。

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表の生地と裏の本革はきれいに貼り合わせてあり、

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厚みも5mmと重厚な持ち手に仕上がっています。

しかしこの贅沢な持ち手も、熟練の職人の技がなくては作ることができません。ここにも、RTB-1のこだわりが多く詰め込まれています。普通のバッグの持ち手とどこが違うのか、比較してみます。

のりやボンドを一切使わず、生み出されるシワ

まず、多くのバッグの持ち手は中に芯材を入れ、のりやボンドで貼り合わせて作ります。RTB-1はあえて芯材と生地を貼り合わせないことで、ジーンズのヒダと同じようシワが出るように加工し、

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擦れ感が模様のように表れてくるように作られています。

通常のボンドで貼り合わせた持ち手は以下の画像のように

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シワがまったくありません。

この製法により、持ち手にも使い込むほどヴィンテージ感が出てきますが、一般的なバッグの持ち手のように中の芯材をボンドで貼り合わせていないため、加工がとても難しい部分です。経験の少ない職人が加工するとズレが起こったり、芯が飛び出してしまったり、バランスよく両サイドを縫製することができません。ここにも、熟練の職人にしかできない技術が活かされています。

化学薬品を一切使用せず、丹念になめしたレザー

また持ち手の裏側、全面に使われているレザーは、古代からの歴史があるタンニンなめしを使って加工されています。

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現代もっともポピュラーなクロムなめしと呼ばれる、化学薬品を使った製法は、RTB-1には一切使われていません。クロムなめしは化学薬品を使うので、使い込んでもあまり変化がでませんが、タンニンなめしは、使い込むほどにやわらかく、人のアブラに触れることでヴィンテージ感や独特の風合いがでてくるなめし加工です。

余分な縫い目や加工は、徹底的に排除

さらに持ち手と本体の付け根の部分にも注目してみます。多くのバッグはこの付け根の部分を、四角く縫ったりクロスに縫ったりして補強していますが、RTB-1はその必要がないように加工され、1本ミシンを入れるだけにとどめています。

左が通常のバッグ、右がRTB-1の付け根です。

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持ち手の付け根を横からみるとわかるのですが、

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本体に取り付いている革の部分が、先端に向けて徐々に細く削られているのがわかります。このことで、持ち手と本体がつながっている部分の密着性が増し、補強を最小限におさえられます。この際、薄い革を先端に向かって徐々に細く削る技術が必要で、この加工は職人の感覚と経験が非常に活きるポイントでもあります。

サイドに輝くデッドストックの日本製バックル

RTB-1の両サイドにはトートの口を締めるベルトがついています。

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ここに使用されているバックルと金具は日本製のデッドストック品で、

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経年によってヴィンテージ感が生まれたRTB-1に、とてもマッチするように考えられセレクトされています。

もっとも一般的な金具は、塗装によってキラキラと輝き、デッドストックの金具のようなにぶい輝きはありません。また、経年によって劣化したものは、塗装がパラパラと剥がれてしまいます。そのようなことから、RTB-1の金具にはデッドストックのヴィンテージ金具が使用され、RTB-1を手にしたオーナーは10年以上、安心して使い込めます。

とことん使い込んだ3か月の試用

さて、私が愛用しているRTB-1は使用頻度が高かったせいか、わずか3か月で新品のものとはまったく違った風合いに変わっています。

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左が新品のRTB-1、右が私のRTB-1です。私は3か月以上、いくつかのバッグを併用することはせず、とことんRTB-1を使ってみました。通勤だけではなく、休日にも使用し、ほぼ毎日RTB-1だけを使いました。

RTB-1はとてもゆったりとした容量があるため、個人差はあると思いますが、普段使いの持ち物にノートPCやお気に入りのガジェットなどを数点入れるのも、余裕がたっぷりと残ります。

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男性であれば1泊2日、2泊3日程度の小旅行や出張にぴったりのサイズ感です。

両サイドのポケットには、定期券や音楽プレイヤー、携帯ゲーム機などを入れたりしても便利です。大きさはiPad miniがピッタリと入るサイズです。

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普段はiPhoneと定期入れ、ICカードホルダーを入れています。

中のインナーポケットにはノートPCが入れられます。収納したのは13インチのMacBook Airです。

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画像のように、固定ベルトを使うと、中でモノが暴れることがないため、より安心です。

ただしRTB-1のインナーポケットはPC専用に作られた収納ポケットではありません。ノートPCを持ち運ぶ際にはクッション性の高いケースと併用することをおすすめします。

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使用しているのはBUILTのLAPTOP SLEEVEです。

10年先を考えたデザインと作り

以上のように「10年以上使い込める素材選びと構造を持ったバッグ」を信じて、自己流でアレンジを加えつつ、時には少々荒っぽい使い方も試してみましたが、使用中、私はしっかりとした技術と相当な手間をかけ、職人たちが知恵を絞って作られたバッグなのだということを日々、実感していきました。

RTB-1を産み出したグロースヴァルト社の代表、富田拓朗氏は「グロースヴァルトが目指しているのは、移ろいゆくファッションやトレンドとは異なる視点で、もう一度あらためて鞄や革製品としての存在意義を模索することです」といいます。

無地でシンプルだからこそ、毎日、微妙な変化をするRTB-1は、ずっと見ていても毎日使っていても飽きることがありません。トレンドが変化しファッションが変わっても、技術の進歩とともに中に入れるガジェットが変わっても、「荷物を安心して持ち運びできる、丈夫でシンプルな道具」という、鞄としてのBasicな思想を持ったRTB-1は、時代に移ろうことなく使い続けられます。

極少生産の、技術と知恵の結晶「RTB-1」

ラインナップは今回レビューに登場した「GRAY」のほかに「OLIVE」「WHITE」「BLACK」の全4カラーです。

すべて熟練の職人が手作業で作り、金具にはデッドストック品を使用し、細部にまでこだわり抜いて作られたRTB-1は、生産数がごくわずかです。そのため、実際にRTB-1を手にして、ここに書いたようなバッグの原点回帰ができるオーナーは限られています。

運良くRTB-1を手にした1オーナーとして私は、風合いを増し魅力を放ち続ける傑作トートバッグの経年変化を、今後も記録し続けていきたいと考えています。

追記

先日、RTB-1を産み出したグロースヴァルト社の代表、富田拓朗氏が来社されました。その際、富田拓朗氏愛用のRTB-1を記念に撮影させていただきました。

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国内外問わず、毎日さまざまな地域を飛び回っているアクティブな富田拓朗氏。

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RTB-1の風合いも年季が違います。やはり、相当に使い込んでいるとのことでした。

OneMe購入者特典:手のひらサイズで一生モノの極上靴べらをプレゼント!

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日本の伝統製法をふんだんに盛り込んだ、一生モノのアイテムを製作するグロースヴァルト社。OneMeでグロースヴァルト社の製品をお買い求めいだたくと、グロースヴァルト社製のヌメ革極上靴べらをもれなくプレゼント!

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「紙のように薄く、使い勝手の良い靴べらを作る」というミッションのもと、作られた極上靴べらは、先端部の薄さはなんと約0.1ミリ。薄くて強い靴べらは簡単には作れません。芯を入れれば重く分厚くなってしまうため、ヌメ革に極限までスキをいれ、ふのりで革を締め圧着するという、なんと100年以上前の技術を駆使して作られます。使いこんでいくと、極上ヌメ革がアメ色へと育っていく様をお楽しみいただけます。


価格 ¥29,000
カラー
個数

10年使い込んで完成する高級トートバッグ。レザーをふんだんに使った重厚な作りで、几帳面に使う必要なし。たっぷり収納できる大きさで、普段使いに出張に様々なシーンでトコトン使い込んで、エイジングを楽しめます。
      

商品カテゴリ

      

スマートフォンケースタブレットケーススピーカースタンドイヤフォン/ヘッドフォンWi-Fi/Bluetoothバッテリーその他

商品名 RT.Basic RTB-1
横幅 400mm
高さ 350mm
奥行 180mm
ボディからハンドルまで 250mm
持ち手全長 620mm
価格 42,984円(税込) ¥29,000(税込)
カラー
個数
この商品はギフト包装できません

10年使い込んで完成する高級トートバッグ。レザーをふんだんに使った重厚な作りで、几帳面に使う必要なし。たっぷり収納できる大きさで、普段使いに出張に様々なシーンでトコトン使い込んで、エイジングを楽しめます。